ネットで買ったベルトが届いて、いざ巻いてみたら「あと一個、穴があれば……」という絶望感。誰しも一度はあると思う。そんな時、真っ先に頭に浮かぶのが100均だ。
ぶっちゃけ、セリア(Seria)のベルト穴あけ器(ポンチ)でその悩みは解決する。110円で済むんだから、コスパとしては最強の部類だろう。でも、実際に使ってみて分かったのは「ただ叩けばいい」っていうほど甘いもんじゃないってことだ。
自分の失敗談も含めて、セリアの穴あけポンチの「リアル」を書き残しておきたい。
セリアの工具コーナーで立ち尽くす
まず、セリアに行っても「手芸コーナー」には置いていないことが多い。あそこにあるのは、布にハトメを打つための道具だ。ベルト用のガチなやつは、ドライバーやペンチが並んでいる「工具コーナー」にある。

私が見つけたのは、銀色の無骨な金属棒。パッケージには「ベルト穴あけ」とだけ書いてある。サイズはいくつかあったが、だいたい4mmか5mmを選べば、ビジネス用のベルトでもカジュアルなやつでも対応できる。私は一番汎用性が高そうな4mmを手に取った。
ダイソーだと、回転式でサイズが選べる「穴あけパンチ」が200円や500円で売っていることもあるけど、セリアの潔い「一本勝負」な感じ、嫌いじゃない。ただ、この時点で気づくべきだった。これ、ハンマーがないと何も始まらないんだよね。
準備不足が招いた最初の悲劇
家に帰って、さっそく作業開始。 「まあ、100均だし、適当に叩けば開くだろう」とタコ焼きのピック感覚で挑んだのが運の尽きだった。

まず、床に直接ベルトを置いて、その上にポンチを立てる。 手元にあった適当な金槌で、コンコンと叩いてみる。
……全然、開かない。
それどころか、床(フローリング)に嫌な感触が伝わった。慌ててベルトをどけると、そこには小さな凹みが。賃貸なのに。 ここで学んだ教訓。「下に敷く板」と「全力で叩ける環境」が絶対に必要だ。
結局、物置から古い雑誌(分厚いカタログ)を引っ張り出してきて、その上に100均のカッティングマットを敷き、さらにその上にベルトを置くという厳重体制を敷くことになった。
騒音との戦い。これ、夜中にやっちゃダメなやつ
準備を整えて、いざ本番。 印をつけた場所にポンチを垂直に立てる。ここ、少しでも斜めになると穴が歪んで、一気に「安物感」が出るから全神経を集中させる。

そして、ハンマーを振り下ろす。 「ゴンッ!!」 想像以上の爆音が部屋に響いた。
これ、マンションやアパートに住んでいる人は本当に気をつけてほしい。下の階の人に「何事だ?」と思われるレベルの衝撃音だ。私は慌てて、クッションの上に雑誌を置いて音を吸収させようとしたけど、そうすると今度は力が逃げて穴が開かない。
結局、玄関のコンクリート部分まで移動して、そこで作業を再開した。110円の道具を使うために、いい大人が玄関で必死にハンマーを振るっている姿。客観的に見るとかなりシュールだ。
100均クオリティの「切れ味」の正体
5回、6回と強めに叩き続けると、ようやく「プツッ」という感触とともに、革が抜けた。 抜けた瞬間は、ちょっとした感動がある。
ただ、断面を見てみると……。 うーん、正直「綺麗」とは言い難い。
なんて言うか、カミソリでスパッと切った感じじゃなくて、鈍器で無理やり押し切ったような断面だ。革の繊維が少し毛羽立っている。 でも、これこそが100均クオリティ。110円に「職人の切れ味」を求めるのが間違っているんだ。
ここで裏技というか、コツを見つけた。 一度で貫通させようとせず、少し叩いたらポンチを少し回し、また叩く。そうすると、断面が比較的マシになる。あと、抜いた後の「革のゴミ」がポンチの先端に詰まるんだけど、これをこまめに爪楊枝とかで取り除かないと、次の穴が絶望的に開かなくなる。
実際に使ってみて分かった「向いているベルト」と「ダメなベルト」
今回、3種類のベルトで試してみた。
- 本革のビジネスベルト(厚め): 一番苦労した。叩く回数も必要だし、音もデカい。でも、最終的には一番まともな穴が開いた。
- 合皮の安いベルト: これは簡単。2〜3回叩けば貫通する。ただ、合皮は穴の周辺からボロボロになりやすいから、開けた後に透明のネイル(トップコート)とかを断面に塗っておくと長持ちする気がする。
- 布製のガチャベルト: これは絶対やめたほうがいい。繊維がポンチに絡まって、穴が開くどころかグチャグチャになる。布系はハンダごてとかで焼き切るのが正解なんだろうな。
セリアのポンチが得意なのは、やっぱり「標準的な厚みの革(または合皮)」だ。
「100均 ビニールプール セリア ゼのグッズのコードは共通の代替品をAmazonと楽天で探す」
セリアの店頭で希望のサイズが見つからないときは、ネットでスペックの近いものを探すのが効率的だ。Amazonや楽天で定番となっている代替候補をいくつかまとめておく。
| 商品名 | サイズ | 形状 |
|---|---|---|
| INTEX(インテックス) マイファーストプール 61×15cm 59409 | 61×15cm | 円形 |
| Bestway Rangs 70 × 30cm 3リング | 70×30cm | 円形 |
| 角型プール 100cm 池田工業社 季節のイベント用品 | 100cm | 角型 |
INTEX(インテックス) マイファーストプール 61×15cm 59409
ベランダなどの限られたスペースでも使いやすい小型サイズ。水深が浅いため、乳幼児の水遊びや、ちょっとした水場を作るのに向いている。
Bestway Rangs 70 × 30cm 3リング
3つのリングで構成された円形のプール。セリアの小型プールよりも少し高さがあり、水が外に跳ねにくい構造になっている。
角型プール 100cm 池田工業社 季節のイベント用品
四角い形状で、角のスペースを有効に使えるタイプだ。100cmというサイズ感は、家庭用のビニールプールとしては標準的で、複数の子供が一緒に遊ぶ場面で重宝する。
結局、100均の道具で済ませるにしても、ネットで既製品を買い足すにしても、大事なのは「今すぐ解決したい」というストレスをどう解消するかだ。セリアの穴あけポンチで格闘した時間は、110円以上の価値があったと個人的には思っている。ただ、次にまた新しいベルトを買ったときに、このポンチをどこにしまったか思い出せる自信だけはないけれど。
結論:110円以上の価値はあるか?
作業を終えて、ジャストサイズになったベルトを腰に巻く。 見た目は、よく見れば「あ、自分で開けたな」と分かる程度の粗さはある。でも、誰が他人のベルトの穴を至近距離で観察するっていうんだ?
そう考えれば、セリアの穴あけ器は「買い」だ。 お店に持って行って500円払って、数日預けて……なんて手間を考えれば、家で10分格闘する方が圧倒的に早い。
ただ、最後にこれだけは言っておきたい。 この道具、一回使うと満足しちゃって、二度と出番が来ない可能性が高い。 次に使うのは、また新しいベルトを買って「あ、穴が足りない」って絶望した時だろう。その時まで、この銀色の棒をどこにしまったか忘れないようにするのが、一番の難関かもしれない。
私にとっては「110円でストレスを買わずに済んだ」という、ちょっとした勝利の記録だ。 もしあなたが今、ベルトの穴で悩んでいるなら、セリアへ走る価値はある。ただし、ハンマーと、下に敷くゴミ雑誌と、近所迷惑にならない時間帯だけは忘れずに。
正直、一穴開けるだけで結構疲れるから、何本もまとめてやるのはおすすめしない。一本入魂。それが100均工具との正しい付き合い方だと思う。
