洗濯機を開けた瞬間、脱水でシワシワになった衣類の隙間から、無残に折れ曲がった「胸パット」が顔を出す。あのアホらしいほど無防備なスポンジの塊を見た時の絶望感といったら、言葉にできない。しかも、なぜか片方だけ。もう片方はブラトップの中で頑なに二つ折りのまま固まっている。 指で無理やり広げようとしても、中のスポンジが中で剥離してしまっていて、もう元の滑らかな曲線には戻らない。こうなると、どんなにお気に入りの服を着ても、胸元に「折れ目」が浮き出てしまって台無しだ。 そんな時、私は迷わず100円ショップへ走る。 結論から言うと、100均の胸パットは「消耗品」として割り切れば、これ以上ない救世主だ。わざわざ手芸店で500円も800円も払うのが馬鹿らしくなる。けれど、手放しで「最高!」と言えるほど甘い代物でもない。 実際にダイソーやセリアで何十個と買い、使い、そしてボロボロにしてきた経験から、そのリアルな使い心地を書き残しておこうと思う。 そもそも、100均のどこに売っているのかという問題 初めて買いに行った時、私は下着コーナーを三往復くらいした。 靴下やタイツ、申し訳程度に置かれたパンツの棚を探しても、お目当てのパットは見当たらない。店員さんに聞くのもなんだか気恥ずかしくて、結局、店内をうろうろして見つけたのは「手芸・裁縫コーナー」だった。 そう、100均において胸パットは「下着」ではなく、ボタンや糸と同じ「素材」扱いなのだ。 ダイソーなら、補修パッチやゼッケンが並んでいるあたりに、ひっそりと吊るされている。パッケージは驚くほど地味だ。透明なビニール袋に、いかにも事務的なフォントで「胸パット(丸型)」とか「フルカップ」とか書いてあるだけ。おしゃれの「お」の字もない。だが、その実用一点張りの佇まいが、逆に「これでいいんだよ」という安心感を抱かせてくれる。 ダイソーとセリア、どっちのパットが「マシ」か 100均パット界の二大巨頭、ダイソーとセリア。 ぶっちゃけ、どっちも同じだろうと思っていたが、使い比べてみると意外と個性が分かれる。 まず、ダイソー。 ここのパットは、一言で言えば「タフ」だ。 三角形のタイプが多い印象だが、手に取ってみるとかなり硬い。スポンジの密度が高いというか、ちょっとやそっとじゃ折れ曲がらないぞという意志を感じる。表面はメッシュ素材で覆われていて、スポーツブラや、ガシガシ洗いたい部屋着用には最適だ。 … 100均の胸パットで十分な理由と、それでも拭えない「安物」の限界。ダイソー・セリアを使い倒した本音Read more
セリアの茶碗蒸し器、110円でこのクオリティは反則。実際に作ってわかったメリットと意外な欠点【本音レビュー】
ぶっちゃけ、茶碗蒸しなんてマグカップで十分だと思っていた。 耐熱のココットだってあるし、なんなら深めの皿にラップをかければ、味自体はそんなに変わらない。そう自分に言い聞かせて、数年間「専用の器」を買うのを渋っていた。理由は単純で、食器棚のスペースをこれ以上、用途の限られた道具に明け渡したくなかったからだ。 けれど、駅前の商業ビルに入っているセリアで、ふと目が合ったあの十草(とくさ)模様の器。110円という、失敗しても痛くない金額。それが、私の「茶碗蒸しは外で食べるもの、あるいは家で適当に作るもの」という認識を根底から覆してしまった。 結論から言えば、セリアの茶碗蒸し器は、茶碗蒸しを「料理」から「体験」に変えてくれる。 単に卵を蒸すための容器じゃない。あの蓋を開ける瞬間の高揚感、そして陶器特有のじんわりとした熱の伝わり方。こればかりは、どれだけ高級なマグカップを使っても再現できないものだった。 実際に買って、何度も蒸して、時には失敗してわかった、この110円の器の「リアル」を書き残しておこうと思う。 100均の棚の前で、私は何を基準に選んだか セリアの食器コーナーは、いつ行っても誘惑が多い。 茶碗蒸し器だけでも、私が訪れた店舗には3種類ほど並んでいた。 一つは、今回私が購入した、白地に紺の縦縞が入った「十草模様」。もう一つは、無地のクリーム色で少しモダンな形のもの。そして、少し小ぶりで花柄があしらわれた可愛らしいタイプ。 私が十草模様を選んだのは、それが一番「茶碗蒸しらしい」からだ。 茶碗蒸しという料理は、視覚的な記号が重要だと思う。あの縦縞模様を見るだけで、脳が勝手に「これから出汁の効いた熱々の卵を食べるぞ」と準備を始める。 手に取ってみて、まず確認したのは蓋の収まり具合だ。 100均の蓋付き容器は、たまに蓋がガタガタするものがある。これは個体差が激しいので、店頭でいくつか試してみるのがいい(もちろん、優しく)。私が選んだものは、本体と蓋の間にほんのわずかな遊びがあった。密閉されすぎると、蒸している最中に中の圧力が上がりすぎて蓋が踊ってしまうから、これくらいがちょうどいい。 重さは、意外としっかりしている。 「軽い=安っぽい」というわけではないけれど、蒸し器の中で安定させるためには、ある程度の自重が必要だ。セリアのこれは、指で弾くとトントンと鈍い音がする。磁器というよりは陶器に近い、少し厚みのある作り。これが、後々の「保温性」に大きく寄与することになる。 … セリアの茶碗蒸し器、110円でこのクオリティは反則。実際に作ってわかったメリットと意外な欠点【本音レビュー】Read more
セリアの550円パイプカッターは「買い」か?実際にイレクターパイプを切って分かった実力と限界
セリアの工具コーナーで、ひときわ異彩を放つ「550円」の値札。100均なのに500円もするのかよ、と一瞬ひるむけれど、結論から言えばこのパイプカッターは「迷わず買っておけ」と言えるレベルの代物だった。 正直、僕は100均の工具をあまり信用していない。ドライバーはすぐなめるし、ペンチは噛み合わせが悪い。でも、このパイプカッターだけは別格だ。実際に自室のメタルラックを解体し、さらにイレクターパイプで棚を自作してみた経験から、その「生々しい実力」を語ってみようと思う。 レジで少しだけ躊躇する「550円」という絶妙なライン セリアの店内を歩いていて、DIYコーナーで見つけた時の第一印象は「意外とデカいな」だった。 普通、100均の便利グッズなんて手のひらサイズでチャチなものが多い。けれど、こいつは違う。ずっしりとした金属の重みがある。パッケージ越しに見える赤い塗装(僕が買った店舗では赤だったが、店舗によっては色が違うかもしれない)が、どこか本格的な道具感を醸し出している。 でも、値段は550円。 セリアで500円商品を買うのは、ちょっとしたギャンブルだ。110円なら「失敗したわ」で済むけれど、550円となると「牛丼一杯食べられたな」という後悔が頭をよぎる。棚の前で3分ほど悩んだ。Amazonで調べると、似たようなノーブランド品が1,000円から1,500円くらいで売っている。 「半分以下の値段で、本当に切れるのか?」 そんな疑いを抱えつつ、結局は好奇心に負けてカゴに入れた。これが、僕とセリア製パイプカッターの出会いだ。 最初の犠牲者は「粗大ゴミに出しそびれた物干し竿」 家に帰って、まず試したのはベランダに放置されていた古い物干し竿だ。 ステンレス巻きのタイプで、中身はスチール。これが意外と厄介で、ノコギリで切ろうとすると凄まじい金属音と火花(は大げさだが、摩擦熱)が出て、近所迷惑極まりない。 使い方は至ってシンプル。 パイプを本体のローラーに乗せて、下のノブを回して刃を当てる。あとはクルクルと本体を回すだけ。 「キリキリ……」という、小さな、でも確かな手応えが指先に伝わってくる。 ここで一つ、実際に使って分かったコツがある。 … セリアの550円パイプカッターは「買い」か?実際にイレクターパイプを切って分かった実力と限界Read more
ダイソーの重石は使えるか?ガラス製とタルトストーンを使い倒して分かった「安さの代償」と「買いの基準」
ダイソーの重石(おもし)は、結論から言って「自分の用途に合うサイズさえ見つかれば、専門店の数分の一の価格で手に入る最高の実用品」だ。 特に漬物用のガラス重石や、製菓用のタルトストーンに関しては、わざわざ合羽橋や高級キッチン用品店に行く必要はないと確信した。ただし、何も考えずにカゴに入れると「軽すぎて意味がない」「サイズが合わなくて入らない」という、100均特有の安物買いの銭失いになる。 実際に近所の大型店舗(品揃えが良い旗艦店レベルの店だ)でいくつか買い込み、自宅のキッチンで使い倒してみた。その中で見えてきた、リアルな使用感と「買い」の基準を記録しておく。 漬物コーナーで見つけた200円の「ガラス製重石」の重量感 まず手に取ったのは、キッチン用品の漬物グッズ売り場に鎮座していたガラス製の重石だ。価格は100円ではなく200円(税抜)だったが、それでも安い。 なぜこれを選んだか。理由は単純で、プラスチック製や石を樹脂で固めたタイプに比べて、圧倒的に衛生的で見た目が美しいからだ。漬物は塩分や酸が強い。昔ながらの「その辺の石」を洗って使うのも風情はあるが、現代の冷蔵庫事情を考えると、色移りせず、煮沸消毒もできるガラス製が一番合理的だと判断した。 実際に持ってみると、ずっしりとした重みがある。計量してみると約380g。手に収まるサイズ感の割には、しっかりとした密度を感じる。表面は滑らかで、気泡もほとんどない。200円でこのクオリティのガラス塊が買えること自体、少し驚きだった。 実際に浅漬けを作ってみて気づいた、絶妙な「径」の問題 このガラス重石を使って、きゅうりと茄子の浅漬けを作ってみた。ここで最初のハードルにぶつかる。 重石を買う前に、自分が使っている保存容器の「口径」を測っておかなかったのだ。ダイソーのこのガラス重石は、直径が約9cmほどある。私が愛用しているiwakiの耐熱ガラス容器にはぴったり収まったが、細身のジップロックコンテナや、小さめのジャム瓶には全く入らない。 ポイントは「重石自体の性能よりも、容器との相性が全て」ということだ。 理由は、重石が容器の壁に干渉してしまうと、食材に均等に圧力がかからないから。実際に、少し口がすぼまった鉢で使おうとしたところ、重石が途中で引っかかってしまい、下の野菜が全く潰れないというマヌケな事態になった。 結局、平らな底のボウルに移し替えて漬け直した。重石が野菜に直接乗り、じわじわと水分を押し出していく様子が透明なガラス越しに見えるのは、視覚的にかなり心地よい。1時間もすれば、きゅうりからたっぷりと水が出て、パリパリとした食感の浅漬けが完成した。200円でこの仕事なら、文句の付けようがない。 製菓コーナーの「タルトストーン」は1袋では足りないという罠 次に試したのは、製菓用品コーナーにあるアルミ製(あるいはセラミック製)のタルトストーンだ。これは100円の商品。 タルトやキッシュを焼くとき、生地の底が膨らまないように乗せる「重り」だが、これが意外と高い。製菓専門店で買うと1,000円近くすることも珍しくない。それが100円で手に入るのだから、ダイソーの企業努力には恐れ入る。 … ダイソーの重石は使えるか?ガラス製とタルトストーンを使い倒して分かった「安さの代償」と「買いの基準」Read more
セリアのヘリウムガス、110円でどこまでいける?実際に買って分かった「意外な落とし穴」と「長持ちさせるコツ」
結論から言うと、セリアのヘリウムガス注入サービスは、コスパという点では間違いなく「神」だ。わずか220円(風船110円+ガス110円)で、子供が狂喜乱舞する「浮く風船」が手に入る。 ただし、これにはいくつか「事前の準備」と「割り切り」が必要になる。どこでも買えるわけじゃないし、何でも膨らませてくれるわけでもない。実際に近所の大型店舗に足を運び、数日間その浮き具合を観察し続けて分かった、リアルな使い勝手をここに書き残しておく。 そもそも「どこのセリアでも買える」と思うのは大きな間違いだ まず、一番最初にぶつかった壁がこれだ。セリアならどこでもヘリウムガスを注入してくれると思ったら大間違いである。 俺が最初に行った駅前の小さなセリアには、ヘリウムの「ヘ」の字もなかった。店員さんに聞くと「当店では取り扱いがありません」と申し訳なさそうに言われるだけ。実は、セリアでヘリウムガスを扱っているのは、店内に専用のガスボンベを設置している「対応店舗」に限られている。 具体的には、公式サイトの店舗検索で「ヘリウムガス」の条件を絞り込んで探すのが一番確実だ。俺が行ったのは、郊外のショッピングモールに入っている比較的大きめの店舗。ここには、風船売り場のコーナーに「ヘリウムガス注入対応」という目印がしっかり掲げられていた。 この「店舗探し」の手間を惜しむと、無駄足を踏むことになる。まずは自分の行動範囲にあるセリアが「対応店」かどうかを確認すること。これが、この220円の幸せを手に入れるためのスタートラインになる。 220円で手に入る幸せの正体と、その仕組み セリアのヘリウムガス注入の仕組みは、驚くほどシンプルだ。 これだけだ。 ここで注意したいのは、**「持ち込みの風船には入れてくれない」**という点。Amazonで買った巨大な恐竜の風船を持って行っても、断られるのがオチだ。あくまでセリア店内で売っている、専用のアルミバルーン限定のサービスである。 俺が選んだのは、星型のシンプルなアルミ風船。数字の形をしたものや、誕生日用のメッセージが入ったものなど、種類は意外と豊富だった。ただし、ゴム風船は対象外だ。ヘリウムの粒子は非常に小さいので、普通のゴム風船に入れると数時間でしぼんでしまうからだろう。アルミバルーンだからこそ、このサービスは成立している。 レジの奥で店員さんが手際よくガスを注入する様子を眺めていたが、パンパンに膨らませるというよりは、シワが少し残るくらいの「腹八分目」で止めていた。これは気温の変化でガスが膨張して破裂するのを防ぐためだろう。こういう細かい配慮は、現場の店員さんならではの知恵かもしれない。 実際、どのくらい浮き続けるのか?(リビングでのリアルな経過観察) みんなが一番気になるのは「110円のガスで何日持つの?」という点だろう。俺も気になったので、リビングのカーテンレールに結びつけて、毎日その高度をチェックしてみた。 結果として、**「見栄えが良いのは3〜4日」**といったところだ。 … セリアのヘリウムガス、110円でどこまでいける?実際に買って分かった「意外な落とし穴」と「長持ちさせるコツ」Read more
セリアの吹き戻し(ピロピロ)を大人がガチで吹いて分かったこと。110円で手に入る「呼吸の筋トレ」の実力と、3日で壊れたリアルな耐久性。
結論から書く。セリアの吹き戻しは、110円という価格を考えれば「買い」だ。特に、最近なんとなく息切れがしやすいと感じている人や、手軽に腹式呼吸の練習をしたい人にとっては、これ以上コスパの良い道具は他にない。 ただし、一点だけ覚悟しておくべきことがある。それは、**「大人が本気で使うと、3日で寿命が来る」**ということだ。 先日、近所のセリア(駅ビルの中にある、少し広めの店舗)のおもちゃコーナーで、私はこの懐かしの「ピロピロ」を手に取った。目的は子供への土産ではない。自分自身の「肺活量トレーニング」のためだ。 実際に1週間使い倒して見えてきた、100均クオリティの限界と、それでも手放せない魅力を正直に綴ってみたい。 なぜ、今さら「吹き戻し」だったのか ぶっちゃけ、きっかけはYouTubeの健康動画だった。「吹き戻しが誤嚥予防や表情筋のトレーニングにいい」という話を聞き、最初はAmazonで1,000円くらいする医療用の「長息生活」を買おうとした。 でも、ふと思ったのだ。 「もし3日で飽きたら、1,000円がもったいなくないか?」 そこで、まずは100均で試してみようとセリアに走った。セリアを選んだのは、ダイソーよりもおもちゃのセレクトが少しだけ「素朴」で、余計な装飾がないイメージがあったからだ。 売り場には2種類あった。 私は迷わず、4本入りを選んだ。理由は単純。1本27.5円なら、1本壊れてもあと3回チャンスがある。この「失敗してもいい」という安心感こそが、100均買い物の醍醐味だろう。 実際に吹いてみて分かった「意外な負荷」 家に帰り、さっそく一番派手な赤色を取り出した。 吹き口はプラスチック製で、少しバリが残っている。口に含むと、わずかにプラスチック特有の匂いがするが、まあ許容範囲だ。 いざ、実食ならぬ「実吹」。 「プーッ……」 … セリアの吹き戻し(ピロピロ)を大人がガチで吹いて分かったこと。110円で手に入る「呼吸の筋トレ」の実力と、3日で壊れたリアルな耐久性。Read more
ダイソーで10kgの米をどうにかする。500円の米びつを使い倒した本音。
ダイソーの500円商品コーナーで、ひときわデカい顔をして鎮座している「10kg用米びつ」。 結論から言うと、10kgの米袋をそのままキッチンに放置して、輪ゴムやクリップで適当に口を縛っているようなズボラな人間(俺のことだ)は、今すぐこれを買ったほうがいい。550円(税込)という、ダイソーの中では「高級品」の部類に入る価格設定だが、その価値は十分にある。 もちろん、100%完璧な道具ではない。数ヶ月使い倒してみると、安さゆえの「惜しいポイント」もいくつか見えてきた。それでも、米を炊くたびに袋の奥底へ手を突っ込んで、腕が粉っぽくなるあのストレスから解放されたメリットの方が、遥かにデカい。 実際に自宅のキッチンで使い込んで分かった、この「巨大なプラスチックの箱」のリアルを書き残しておく。 なぜ、あえてダイソーの500円なのか そもそも、10kgの米をどう保管するか。 ネットを見れば、2000円くらいする密閉性の高いおしゃれなホーロー製や、自動で1合ずつ出てくる計量米びつなんてのもある。だが、俺が求めていたのは「とりあえず10kgの米袋が丸ごと収まって、出し入れが楽」という、ただそれだけのことだった。 近所のダイソー(わりと大型店舗)へ行ったとき、キッチン用品の棚の最下段にこいつはいた。 300円の5kg用もあったが、10kg用は500円。見た目は、なんてことない半透明のポリプロピレン製だ。蓋がパカッと開くタイプで、底には小さなキャスターがついている。 正直、手に取った瞬間の感想は「これ、10kg入れたら底が抜けるんじゃないか?」という不安だった。プラスチックの厚みはそこまでない。指で押せば少ししなる。だが、Amazonで似たようなものを探すと、送料込みで1500円は下らない。失敗しても500円だし、という「ダイソー特有の諦め」が背中を押した。 10kgの米を流し込む時の「緊張感」 家に帰り、スーパーで買ってきたばかりの「あきたこまち」10kg袋を抱えて、いざ移し替え。 ここで最初の洗礼を受ける。この容器、10kgが「ジャストサイズすぎる」のだ。 袋の角をハサミで切り、ザーッと景気よく流し込んでいく。半分くらいまでは余裕だ。だが、8kgを超えたあたりで「おい、これ溢れるぞ」という不安が現実味を帯びてくる。 最後の方は、容器を左右にガシャガシャと揺らして米の表面を平らにならさないと、10kg全部は入らない。 もし、米袋の中に「唐辛子型の防虫剤」とかを放り込みたいなら、少し米を消費してからじゃないと蓋が閉まらないかもしれない。それくらい、容量に遊びがない。 … ダイソーで10kgの米をどうにかする。500円の米びつを使い倒した本音。Read more
B3ポスターフレーム、結局どれが良い? 実際に数種類買って分かった「後悔しない選び方」
B3サイズのポスター。デカすぎず、かといって小さすぎない。日本の住宅事情にはちょうどいいサイズ感だが、いざ「飾ろう」と思った瞬間に、意外な壁にぶち当たる。 「フレーム、どれでも同じじゃないのか?」 そう思って適当にポチると、数ヶ月後に後悔することになる。自分もこれまでにニトリの安物から、Amazonで定番のアルミ製、さらには画材屋で買った数千円するアクリル仕様まで、B3フレームにはそれなりに授業料を払ってきた。 実際に使ってみて分かった、B3ポスターフレーム選びの「生々しい正解」をここにまとめておく。 結局、ニトリの「木製風」は買いなのか? 一番手近なのは、間違いなくニトリだ。価格も1,000円ちょっと。自分も最初は「これで十分だろ」と、近所の店舗で担いで帰ってきた。 結論から言うと、「とりあえず形になればいい」ならアリだが、長く飾るなら避けたほうがいい。 まず、重い。ニトリの安いフレームはMDF(木のクズを固めたような素材)に木目調のシールを貼ったものが多い。これがB3サイズともなると、なかなかの重量になる。賃貸の壁に「石膏ボード用の細いピン」で吊るそうとすると、重みでピンがじわじわと下を向いてくる。ある日、外出から帰ったらフレームが床に転がっていて、角が潰れていた時の絶望感と言ったら。 それから、裏側の「留め具」が最悪だ。指で折り曲げるタイプの金属板がついているのだが、これがめちゃくちゃ硬い。ポスターを入れ替えるたびに爪が痛くなるし、何度も曲げ伸ばししていると、そのうちポキッと折れる。 「安さには理由がある」ということを、僕はニトリのフレームで学んだ。 Amazonで買える「アルテ」のアルミフレームが「基準点」 次に手を出したのが、Amazonでベストセラーになっている「アルテ(Alte)」のアルミフレームだ。だいたい1,800円〜2,200円くらいで売っている。 これが、今のところ僕の中での「正解」に近い。 とにかく軽い。アルミ製だから、片手でひょいと持てる。これなら、100均で売っているような耐荷重の低いフックでも安心して吊るせる。見た目もフレームが細いので、ポスターのデザインを邪魔しない。 特筆すべきは、ポスターの出し入れのしやすさだ。 アルテの「フィットフレーム」なんかは、裏側のスプリングをスライドさせるだけで開閉できる。あの「指が痛くなる爪」とはおさらばだ。B3ポスターは、丸まった状態で届くことが多いが、このフレームは適度な厚みがある裏板でしっかり押さえ込んでくれるから、数日入れておけば巻き癖も綺麗に伸びる。 … B3ポスターフレーム、結局どれが良い? 実際に数種類買って分かった「後悔しない選び方」Read more
ダイソーの100均おりんをガチ試用。110円の音色で心は整うのか?3ヶ月使い倒した本音レビュー
ダイソーの仏壇コーナー。あそこは、いつ行っても妙な空気感がある。整えられたキッチン用品や、派手な色の文房具が並ぶエリアを抜けた先に、突如として現れる「死」や「祈り」の気配。そこに、それはあった。 「ミニおりん」。 税込110円。手のひらに収まるどころか、指先でつまめるようなサイズ感だ。正直、最初は「おもちゃだろう」と高を括っていた。だが、実際に買って、自室のデスクに置いて、鳴らしてみる。そのプロセスで見えてきたのは、単なる「安物」という言葉では片付けられない、現代の生活に妙にフィットする「道具」としての姿だった。 結論から書く。この110円のおりんは、本格的な仏具を求めている人には全く向かない。けれど、日常の喧騒の中で「一瞬だけ静寂を作りたい」という人にとっては、これ以上ないコストパフォーマンスを誇るツールになる。 なぜ100均のおりんを買ったのか そもそも、なぜおりんが必要だったのか。 実家にあるような立派な仏壇があるわけじゃない。けれど、最近どうも仕事の切り替えがうまくいかない。パソコンを閉じた後も、頭の中ではSlackの通知音が鳴り止まないような、あの嫌な感覚。それを断ち切るための「物理的なスイッチ」が欲しかったのだ。 Amazonで調べれば、2000円から3000円出せばそれなりの「おしゃれおりん」が手に入る。真鍮製で、音色にこだわったやつだ。でも、今の自分にはそこまでの重厚さは必要ない気がした。もっと軽やかで、失敗しても「まあ100円だし」と笑い飛ばせるくらいの、ライトな祈りが欲しかった。 ダイソーの店頭で手に取った時、まず驚いたのはその軽さだ。 パッケージ越しでもわかる。これは金属の重みじゃない。スチールの板をプレスして形にしたような、どこか頼りない軽さ。でも、そのチープさが逆に「これならデスクの隅に置いても邪魔にならないな」という確信に変わった。 実際に鳴らして分かった「音」の正体 家に帰り、さっそくパッケージを剥がす。 中に入っているのは、おりん本体と、プラスチック製の細い棒(りん棒)。この棒がまた、潔いほどにプラスチックだ。高級なおりんの棒には、先端に革や布が巻いてあって、叩いた時の衝撃を和らげるようになっているが、これはただの硬い棒。 さっそく、叩いてみた。 「キーーン……」 高い。想像以上に高い音だ。 … ダイソーの100均おりんをガチ試用。110円の音色で心は整うのか?3ヶ月使い倒した本音レビューRead more
110円の「セリアの鍋」を1ヶ月使い倒した本音。これは調理器具か、それともただの器か?
結論から書く。セリアで売っている110円の「プチ土鍋」は、ガッツリ料理を作るための「鍋」だと思って買うと、おそらく数日でゴミ箱行きになる。しかし、これを「直火もいける小鉢」あるいは「一人分のつまみ製造機」と定義し直せば、110円という価格がバグに思えるほどの名品に化ける。 俺がこの鍋を近所のセリアで見つけた時、最初に思ったのは「これで110円? 割れるだろ、普通に」という疑念だった。ダイソーなら300円や500円で売っていそうなサイズ感だが、セリアは頑なに110円を貫いている。その「安さの限界」を確かめたくて、グレーのマットな質感のやつを一つ、カゴに入れた。 それから1ヶ月。ほぼ毎日、何かしらの形で火にかけ、洗い、時には焦がした。その中で見えてきたのは、カタログスペックには載っていない、あまりにもリアルな「100均鍋の限界」と「意外なポテンシャル」だった。 セリアの棚で感じた「ダイソーとの決定的な違い」 そもそも、なぜセリアの鍋なのか。100均好きなら分かると思うが、ダイソーの鍋は「実用性」に全振りしている。黒くて、ゴツくて、サイズもそこそこ。対してセリアの鍋は、明らかに「見た目」から入っている。 俺が買ったのは、直径12cm程度の小ぶりな土鍋。色はベージュとグレーの2色展開で、どちらも流行りの韓国インテリアっぽい、くすんだ色味だ。表面はツルツルした釉薬ではなく、少しザラつきのあるマット仕上げ。これが110円の棚に並んでいると、正直、他のプラスチック製品が安っぽく見えるほどにオーラがある。 だが、手に取った瞬間に「あ、これ薄いな」と感じたのも事実だ。本格的な土鍋のような重厚感はない。むしろ、ちょっと厚手の陶器の器に近い。この「薄さ」が、後の調理でメリットとデメリットの両方として牙を剥くことになる。 儀式としての「目止め」:110円にどこまで手間をかけるか 土鍋を買ったら避けて通れないのが「目止め」だ。米のとぎ汁や残り飯を煮て、土の粒子をデンプンで埋める作業。正直、110円の鍋にそんな丁寧な真似をするのは馬鹿らしいとも思った。そのまま火にかけて、割れたら「やっぱりな」と笑って捨てればいい。 でも、なんとなく気になって、冷蔵庫にあった冷やご飯をひとさじ入れて、弱火でコトコト煮てみた。 ここで最初の試練が訪れる。セリアの鍋、小さすぎてコンロの五徳(ごとく)に安定して乗らないのだ。俺の家の一般的な3口ガスコンロだと、中心のセンサーが鍋を押し上げてしまい、手を離すとガタンと傾く。結局、焼き網を一枚挟んでその上に乗せることになった。 10分ほど粥を炊いていると、部屋の中に土の匂いというか、少し焦げたような独特の香りが漂い始めた。「あ、これ本当に土でできてるんだな」と、当たり前のことに感動する。粥を捨てて洗い流すと、カサカサだった表面が少ししっとりした。これで、戦う準備は整った。 湯豆腐で知った「サイズ感」の絶望と希望 最初に作ったのは、基本中の基本、湯豆腐だ。 スーパーで3個パック38円とかで売っている、あの小さな豆腐を1つ。それと、申し訳程度のネギと昆布。 … 110円の「セリアの鍋」を1ヶ月使い倒した本音。これは調理器具か、それともただの器か?Read more
